MITTAN | 大麻毛亜麻ジャケット | 茶杢
¥44,000
| Profile |
MITTAN : ミッタン / Kyoto
MITTANは世界に遺る衣服や生地にまつわる歴史を元に、現代の民族服を提案しています。平面的な構造を再解釈し、天然素材が持つ本来の機能性と組み合わせることで、一過性の時代の流れにとらわれることの無い、永く続く服を目指しています。
"生産背景"
生地は遠州、播州、尾州といった日本各地の機械織りの産地をはじめ、インド、ラオスといったアジア圏の手織りのものを主に使用。デザイナーが可能な限り直接機場に赴き、独自の素材開発にも取り組んでいます。
また縫製糸には主に綿糸を、織りネーム、品質表示、ボタン等の付属品には主に天然素材を用い、国内の信頼の置ける提携工場で縫製をしています。
染色には通常の染料のほか、草木や藍、虫、鉱物、炭を使用し、その不均一な色の移り変わりも美しさとして捉えています。
| Item info |
「麻」と聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのはリネン、さらりとした肌触りの夏の素材だと思う。
けれど、古いヨーロッパの服を見ていると、そのイメージとはまったく違う麻に出会うことがあります。
たとえば1940年代頃のフランスのワークウェア。コートや作業着には、今のリネンからは想像できないほど厚く、重い麻の生地が使われているものがあります。ヴィンテージの服が好きな人なら、一度は目にしたことがあるかもしれません。
そもそもヨーロッパの多くの地域は、温暖な気候を好む綿花の栽培に適した土地ではありませんでした。その一方で、亜麻や大麻といった植物は古くから繊維として利用され、衣服から生活道具まで、さまざまな用途に使われてきました。
日本ではそれらをまとめて「麻」と呼ぶことが多いけれど、実際にはひとつの植物ではありません。
亜麻(リネン)、大麻(ヘンプ)、苧麻(ラミー)、黄麻(ジュート)など、その種類は多岐にわたり、繊維の性質も、使われてきた用途もそれぞれ異なります。
つまり「麻=リネン=夏」という現在のイメージは、麻という素材が持つ一面にすぎない。
むしろ歴史を辿れば、麻は季節を限定したファッション素材ではなく、その土地にある植物を衣服や生活道具へと変えるための、極めて実用的な繊維だったことが分かります。
そして、このジャケットを見ながら思い浮かべたのが、いわゆるデニムジャケット。
防寒を目的としたデニムジャケットには、表地のデニムにネルやブランケット生地などのライニングを重ね、二枚の生地を一緒に縫い上げたものがよく見られます。
二枚の生地を一緒に縫うことで生まれるパッカリングや、生地が重なることで生まれる立体感。一枚仕立てのデニムとは違う、独特の表情があります。
ただ、当然ながら重い。そして、かさばる。
そもそもトラッカージャケットのような短丈のジャケットを、真冬に一枚で完結するメインアウターとして着ることは、それほど多くないと思います。
春と秋にはアウターとして、寒くなればその上からコートやジャケットを羽織り、ミッドレイヤーとして。
そう考えると、いま必要なのは、一枚でもある程度暖かく、それでいて上から何かを羽織ることのできる軽さと収まりの良さなのかもしれません。
この大麻毛亜麻という生地は、その問いに対するひとつの答えのように感じます。
経糸には黒く染めた太番手の大麻を、緯糸にはシェットランドウールと亜麻を混紡した糸を使用。
大麻、毛、亜麻。
性質の異なる天然繊維を、それぞれの役割を考えながら一枚の布にしています。
実際に手に取ると、まず感じるのは、毛羽を含んだ麻特有のシャリ感。その奥に、ウールの柔らかな温かみがわずかに重なる。
生地はサテン織りで、裏側を表として使うバックサテンの構造。表側には緯糸のシェットランドウールと亜麻が多く現れ、さらにその面だけに起毛を施しています。
麻の持つ強さやシャリ感を残しながら、ウールの温かみを一枚の生地の中に共存させる。
そして、何より軽い。
暖かさを得るために一枚の布の構造そのものによって、それぞれの素材が持つ性質を引き出しています。
だから、軽くて、暖かくて、着心地がいい。
素材の名前だけを見れば少し変わった組み合わせに映るかもしれません。
けれど、実際に触れて袖を通してみると、その理由はとても分かりやすい。
そして、面白いのは生地だけではありません。
デザインのベースはいわゆるトラッカージャケット。
誰もが一度は目にしたことのある、ワークウェアの中でも完成された形のひとつです。
ただこのジャケットは巻きラッパを使った、いわゆるワークウェアらしい仕立てにはしていません。
トラッカージャケットという馴染みのある形を残しながら、MITTANらしい平面的なパターンで構成し、ステッチワークの主張は極めて静か。
ワークウェアが持つ力強い縫製の記号をあえて前面には出さず、線を少しずつ削ぎ落とすことで、生地そのものの表情を前に出しています。
いわゆるデニムジャケットの無骨さとは少し違って、どこか静かで、上品です。
アメリカンワークを忠実に再現するのでもなく、そこから完全に離れてしまうのでもない。
馴染みのある形を、素材、パターン、縫製、それぞれの視点からMITTANの方法で組み直している。
古くからある素材や服の形を、そのまま再現するのではなく、本来の意味や機能を見つめ直し、現代の生活に合うように再構成する。
軽く、暖かく、春や秋にはアウターとして、冬にはミッドレイヤーとして。
素材から仕立てまで、大変MITTANらしく設計されたブルゾンだと思います。
MITTANの商品は公式商品紹介ページにて詳しく解説されております。
下記URLよりご覧ください。
https://mittan.shop/products/JK-96/
| お直しについて |
MITTANの服は1シーズンではなく、長く、生地が擦り切れそうになっても尚着続ける事を前提にデザインされています。そこで長くご愛用していただく為に、修繕を承っています。
また藍や草木、反応染料による濃紺や黒の染め直しも同様に承っております。
お直しの詳細は、下記URLよりご覧ください。
https://mittan.asia/repair/
Number:JK-96
Country:Japan
Material:植物繊維(大麻)62% / 毛30% / 麻8%
| Size |
2:着丈 68.5cm / 身幅 65cm / 肩幅 55cm / 袖丈 53.5cm
3:着丈 71.5cm / 身幅 69cm / 肩幅 58.5cm / 袖丈 57cm
※サイズ、容量は製品の平均値です。実際の商品と多少異なる場合がございます。
| 商品について |
※天然素材独特の糸の節やムラ感があります。
風合いを重視し、繊維長が不均一な原料を使用しているためですので、素材本来の表情としてお考えください。
※生地の糸が切れ、穴が開く可能性があるため、糸の節は無理に引っ張らないようご注意ください。
※ご着用後は、毛並みを整えるように優しい力でブラッシングすると毛玉ができにくくなります。
※毛玉ができた際は無理に引っ張らず、小さなハサミ等で切ってください。
※それぞれの商品によって、色合いや表情、サイズには多少の個体差があります。また、ご利用のブラウザーやモニターによって実際の色と多少異なることを、あらかじめご了承ください。

















